野球選手のスポーツ障害にも鍼灸を

野球でボールを投げると肩の前側が痛い。

投球した瞬間に肩の前がズキッとする。

キャッチボール程度なら大丈夫なのに、強く投げると痛みが出る。

このような症状はありませんか?

野球による肩の痛みというと「野球肩」とひとまとめにされがちですが、肩の前側が痛む場合にも原因は一つではありません。

肩の前には上腕二頭筋長頭腱や肩甲下筋などがあり、投球動作ではこれらにも大きな負担がかかります。

また、SLAP損傷やインピンジメント症候群などでも肩の前方に痛みを感じることがあります。

特に、

  • 投げるたびに同じ場所が痛む
  • 投球数が増えると痛くなる
  • 全力投球すると肩の前が痛い
  • 腕を上げても肩の前が痛い
  • 投球後も痛みが残る

といった場合には、痛みを我慢して投げ続けないことが大切です。

広島県安芸郡海田町の【ゆうこん堂鍼灸院】では、野球による肩の前側の痛みに対して、痛む場所だけでなく肩甲骨周囲や投球時の身体の使い方なども確認しながら鍼灸施術を行っています。

▶ 広島で野球肩にお悩みの方はこちら

野球で肩の前側が痛くなる原因

投球動作では肩を大きく動かします。

ボールを投げるためには肩だけが働くのではなく、肩甲骨・体幹・股関節などを連動させながら腕を動かします。

その中で肩の前側には、投球による繰り返しの負担がかかります。

特に、

  • 投球数が急に増えた
  • 連日の試合や練習が続いた
  • 疲労が残った状態で投げている
  • 全力投球を繰り返している
  • 肩周囲の動きが悪くなっている

といった状況では注意が必要です。

「野球で肩の前側が痛い」といっても、単純な筋肉の疲労だけではなく、腱や関節内部などが関係している場合もあります。

肩の前側にはどんな筋肉や腱がある?

肩の前側には投球動作に関係するさまざまな組織があります。

代表的なものとして、

  • 上腕二頭筋長頭腱
  • 肩甲下筋
  • 三角筋前部
  • 大胸筋

などがあります。

特に上腕二頭筋長頭腱は肩関節付近を通っており、負担がかかると肩の前側に痛みを感じることがあります。

肩甲下筋はローテーターカフを構成する筋肉の一つで、肩関節を安定させる役割があります。

投球を繰り返す野球選手では、こうした筋肉や腱だけでなく肩関節周囲へ複合的に負担がかかっていることもあります。

そのため、「肩の前が痛いから、この筋肉が原因」と痛む場所だけで判断することはできません。

投げると肩の前側が痛む場合に考えられる症状

野球で肩の前側が痛む場合には、いくつかのスポーツ障害が考えられます。

上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋は、いわゆる「力こぶ」を作る筋肉です。

その腱の一つである長頭腱は肩関節付近を通っています。

投球など肩を繰り返し使う動作によって負担がかかると、肩の前側に痛みを感じることがあります。

▶ 上腕二頭筋長頭腱炎についてはこちら

SLAP損傷

SLAP損傷は、肩関節にある関節唇の上方部分に生じる損傷です。

投球動作を繰り返す野球選手などでみられます。

肩の奥や前方に痛みを感じたり、投球時に引っ掛かるような感覚が出たりすることがあります。

▶ SLAP損傷についてはこちら

インピンジメント症候群

腕を上げる途中で肩が痛む場合には、インピンジメント症候群が関係していることがあります。

投球時だけでなく、腕を上げたときにも一定の角度で痛みを感じる方は注意が必要です。

▶ インピンジメント症候群についてはこちら

リトルリーグショルダー

成長期の野球選手で肩が痛む場合には、大人と同じように考えてはいけません。

リトルリーグショルダーは、投球動作の繰り返しによって上腕骨近位部の成長軟骨に負担がかかる障害です。

小学生・中学生など成長期の選手が投球時に肩の痛みを訴える場合には、早めに整形外科などで確認してもらうことが重要です。

▶ リトルリーグショルダーについてはこちら

投球のどのタイミングで肩が痛むかも重要です

野球による肩の痛みでは、

「肩のどこが痛いか」

だけでなく、

「投球動作のどのタイミングで痛いか」

も重要な情報になります。

例えば、

  • 腕を後ろへ引いたとき
  • ボールを投げる直前
  • ボールをリリースするとき
  • 投げ終わった直後
  • 強く投げたときだけ
  • 投球後しばらくしてから

など、人によって症状の出方は異なります。

来院時には「肩が痛い」だけでなく、

「腕を後ろへ持っていくと肩の前が痛い」

「リリースの瞬間にズキッとする」

「投げ終わった後に肩の前側が重くなる」

など、分かる範囲で教えてください。

施術する場所を考えるうえでも重要な情報になります。

腕を上げても肩の前側が痛い場合

野球選手の中には、投球時だけでなく日常生活でも肩の痛みを感じる方がいます。

例えば、

  • 腕を上げる
  • 高い場所の物を取る
  • 上着を着る
  • 肩を後ろへ回す

といった動作でも肩の前側が痛む場合です。

このような場合には、単なる投球後の筋肉疲労とは限りません。

腱板や上腕二頭筋長頭腱、肩関節周囲などに問題がないか確認する必要があります。

特に日常生活でも痛みが強くなっている場合には、無理に投球を続けないようにしてください。

野球で肩の前側が痛いときに医療機関を受診した方がよい症状

野球による肩の痛みでも、鍼灸より医療機関での検査を優先した方がよい場合があります。

次のような症状がある場合には、整形外科などへ相談してください。

  • 投球時に突然強い痛みが出た
  • 明らかに肩へ力が入らない
  • 腕が上がらない
  • 安静にしていても強く痛む
  • 夜間も強い痛みが続く
  • 肩が抜けるような感覚がある
  • 引っ掛かりや不安定感が強い
  • 痛みが徐々に悪化している
  • 成長期の選手で投球のたびに肩が痛む

特に成長期の野球選手では、単なる筋肉痛だと思って投げ続けないことが大切です。

必要に応じて画像検査などを受け、骨や腱、関節などに問題がないか確認してもらいましょう。

痛みを我慢して投げ続けない

「大会が近いから休みたくない」

「レギュラーから外れたくない」

「少しくらいなら投げられる」

と考えて、肩が痛くても投球を続ける選手は少なくありません。

しかし、痛みが出ている状態で投球を続けると、無意識にフォームを変えてしまうことがあります。

肩をかばって肘や腰など別の場所へ負担がかかることも考えられます。

特に、

投げるたびに同じ場所が痛む

のであれば、一度投球量を減らして状態を確認してください。

試合の日程だけでなく、身体の状態を見ながら投球量を調整することが重要です。

野球による肩の前側の痛みへの鍼灸施術

野球で肩の前側が痛む場合でも、当院では肩の前だけを施術するわけではありません。

症状に応じて、

  • 三角筋
  • ローテーターカフ
  • 肩甲骨周囲
  • 上腕
  • 胸周囲

などを確認します。

また、投球動作では肩だけでなく体幹や股関節なども使うため、必要に応じて全身の状態も確認します。

鍼は身体の深部にある筋肉へ刺激を加えられることが特徴です。

筋肉の緊張などが関係している肩の痛みに対して、状態を確認しながら鍼灸施術を行います。

一方で、鍼灸によって損傷した関節唇や腱、成長軟骨などを修復できるわけではありません。

検査が必要と判断した場合には、医療機関での診察を優先していただきます。

小学生・中学生の野球肩にも注意

成長期の野球選手では、大人以上に慎重な対応が必要です。

「昨日たくさん投げたから筋肉痛だろう」

と考えてしまいがちですが、成長期にはリトルリーグショルダーなど、大人とは異なる障害が起こることがあります。

特に、

  • 投球するたびに肩が痛い
  • 数日休んでもまた痛くなる
  • 球速が急に落ちた
  • 投球フォームが変わってきた
  • 肩をかばって投げている

といった変化がある場合には注意してください。

成長期の選手が肩の痛みを繰り返している場合には、まず整形外科などで状態を確認してもらうことをおすすめします。

よくある質問

Q. 野球で肩の前側が痛いのは野球肩ですか?

一般的には投球によって生じる肩の痛みを「野球肩」と呼ぶことがありますが、正式な一つの疾患名ではありません。

上腕二頭筋長頭腱、腱板、関節唇など、さまざまな組織が関係する可能性があります。

Q. 肩の前側が痛いのは上腕二頭筋長頭腱炎ですか?

上腕二頭筋長頭腱炎では肩の前側に痛みが出ることがあります。

ただし、同じ場所の痛みでも別の原因が考えられるため、痛む場所だけで判断することはできません。

Q. 投げながら鍼灸を受けられますか?

状態によります。

筋肉の疲労や緊張などに対して施術を行うことはありますが、痛みを我慢して投球を続けることを前提にはしていません。

症状が強い場合には投球を休むことや医療機関での検査をおすすめします。

Q. 小学生でも鍼灸を受けられますか?

はい。

年齢や体格、症状に合わせて刺激量を調整します。

ただし、成長期の投球痛では骨端線などが関係する場合もあるため、必要に応じて医療機関での検査を優先します。

広島で野球による肩の前側の痛みにお悩みの方へ

野球で投げると肩の前側が痛い場合、

「肩が凝っているだけ」

「投げすぎただけ」

と決めつけないことが大切です。

肩の前側には上腕二頭筋長頭腱や肩甲下筋などがあり、投球による繰り返しの負担がかかります。

また、SLAP損傷やインピンジメント症候群、成長期ではリトルリーグショルダーなどが関係することもあります。

【ゆうこん堂鍼灸院】では、痛む場所だけでなく、どの投球動作で痛みが出るのか、肩甲骨周囲やその他の筋肉に負担がかかっていないかなども確認しながら施術を行います。

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