鍼灸院開業を考えている方へ
鍼灸院開業を考えている方へ。
「開業すれば何とかなる」
そう思っていませんか?
鍼灸院開業は、想像以上に厳しい世界です。
実際に開業しても、数年以内に閉院するケースも少なくありません。
このページでは、鍼灸院開業で失敗する人と成功する人の違いを、現役鍼灸師の実体験をもとに解説します。
このページは鍼灸院開業を考えている鍼灸師向けに書いています。
当院の施術を検討中の方は、施術案内ページをご覧ください。
全ての鍼灸師は開業を目指せ!
躊躇している場合じゃ無いぞ。
諦めずに前向きに努力すれば、必ず成功は掴めます。
鍼灸学校では「開業は難しい」とか「鍼灸院はすぐ潰れる」とか先生に言われた経験があると思います。
そんなのは開業した事ない先生、もしくは開業したけど上手く行かなかった鍼灸院の意見です。
諦めずに継続すれば、必ず鍼灸院は継続出来ます。
当院は鍼灸専門で95%くらい鍼しかやりません。残り5%で鍼治療+お灸を行っています。
しかもセイリンで言う所の3番から10番くらいの太めの鍼を使用しています。
鍼が痛そうだから、お灸が熱そうだから来ないと言うのは鍼灸師の言い訳に過ぎません。
鍼灸接骨院で働いていても、技術は身に付きません。
開業して効果が無い・効果が薄いと怒られながら技術を伸ばす事が最良の練習です。
もう一度言います。全ての鍼灸師は開業を目指せ!
▶開業はギャンブル?鍼灸院経営を軌道に乗せるコツを紹介
鍼灸院開業を勧める理由
鍼灸師って資格を取っても働く場所がありません。
整形外科で働くか、鍼灸接骨院で柔整師さんの下で働くか。
非常に選択肢が狭いですよね。しかも環境はかなり厳しいです。
整形外科ではお医者さんの言う場所しか鍼を打てないと聞いたことがあります。
そんなの鍼灸師になった意味がありません。
鍼灸接骨院でも雑用が多く、一人の患者さんに対して鍼を打つのは数本だとか。
そんな事をしてたら、一生技術は付いて来ません。
開業すれば好きなだけ鍼が打てます。
練習しないと技術は上達しないので、すぐに開業した方が良いのです。
鍼灸院は一人で出来る事が魅力です。
新人鍼灸師は一日でも早い独立をすべきなのです。
▶ゴッドハンド治療家に騙されるな!治療院選びで見るべきポイント
私の鍼灸院開業当初の失敗談
私は鍼灸師資格を取得して1年後に鍼灸院を開業しました。
接骨院で働いた経験はありませんので、実績ゼロの状態での開業です。
当然、技術は拙かったのは否めません。
そして肝心の売上ですが、開業初月の売上は7万円ちょっと。1か月で21人の集客でした。
2か月目で19人。3か月目が30人ちょっとだったかな。
1か月で19人とか当時の私にとってかなり厳しい数字でした。
余りにも電話が鳴らないから、自分のスマホからちゃんと通じるか何度も確かめたくらいですから。
正に絶望的とはこのことです。
1年目が終わって経理をしている嫁さんに「オレの年収いくら?」
って聞いてみたら、「ある訳ないじゃん」との答え。
それでも少ないけどお客さんが来ているのだから、もう一度「オレの年収いくら?」って
尋ねたら「マイナス50万円」との答えが返ってきました。
そこで初めて、家賃などの固定費を引いたらマイナスだと知りました。
その衝撃たるや、恐ろしいものがありました。
1年間働いて、収入ゼロどころかマイナスですからね。
2年目が終わった時にもう一度年収を尋ねたら、「年収50万円」と帰ってきました。
3年目終了時には「年収150万円」と言われました。
4年目からはぐっと収入が上がって来たので聞くことはありませんでしたが、それはそれは恐ろしい体験でした。
こんなことが無いように、新米鍼灸師さんには情報を共有したいのですよ。
私の開業後の現実をまとめると、こうなります。
・初月売上:約7万円
・1年目:年収マイナス50万円
・2年目:年収50万円
・3年目:年収150万円
・4年目以降でようやく上向き
▶ホームページは自分で作ろう!空き時間にワードプレスで出来る自作HP
それでも鍼灸院開業を勧める理由
鍼灸師は開業しないと利益を上げるのは難しい職業です。
鍼灸接骨院で雇われても、生きていくのがやっとの給料しか貰えません。
しかし開業して頑張れば、大きく年収を増やすことが可能です。
家族を持っている方の場合は、開業して収入を上げて行かないと鍼灸師を続けることが出来ません。
実際、私の鍼灸学校の仲間は30人いましたが、今でも鍼灸師を続けているのは3人だけです。
後はみんな転職してしまいました。
潰れるのが怖いと言う気持ちは分かりますが、ここは腹をくくって開業すべきです。
私も開業当初は余りにもお客さんが入らないので、
- 整体を習おうか
- 酸素カプセルを入れるか
- アルバイトに行こうか
悩みましたが、持てる時間を全て使って勉強し、今に至っています。
絶対に負けられないと自分を鼓舞し、逡巡した一歩を踏み出すしか無いのです。
▶月20人の新規客を集めるコツを紹介
鍼灸院開業で失敗する人の特徴
鍼灸院を開業しても数年で閉院してしまう方が多いです。
結局、開業資金にお金を使ってしまい運転資金が無くなる事が失敗の原因です。
開業しても3年間は食べることができないのだから、大目に資金は貯めておくのです。
開業前にお金を貯めておくか、開業してからアルバイトをするかです。
固定費が払えなくなった時点で終了です。
私なら開業してから週に3日だけ鍼灸院を開け、残りの時間は全てアルバイトに費やします。
毎日営業してたって、お客さんは来ません。
運転資金の確保のためにもアルバイトでお金を稼いでください。
もう一つ失敗する人が多いのが、手技を増やすことです。
お客さんが来ないのは鍼灸が魅力が無いからではありません。
単純にあなたの技術が拙いか、誰にも知られていないだけです。
新たな手技の勉強を始める前に、鍼灸の技術を上げてください。
▶鍼灸院は儲からないってそれは嘘。ただの実力不足です
開業前に運転資金の確保は必須
開業資金に関しては個別記事で書いていますので、そちらをご参照下さい。
鍼灸院は1Kアパートとベッドさえあれば、すぐに開業が可能です。
最近では看板も必要ありませんし、最悪パイプ椅子一つ用意すれば良いのです。
開業資金にお金をつぎ込んでも仕方がありません。
開業してからの運転資金さえ尽きなければ営業可能。
家賃・水道ガス光熱費・スマホ代など毎月の固定費が掛かります。
最低1年間は収入がマイナスの可能性があります。
場合によっては3年間くらい苦労するので、その期間の固定費を運転資金として用意して下さい。
最悪、鍼灸院をやりながらアルバイトをすれば良いのです。
ギリギリの資金しか用意していないから苦労するのです。
鍼灸院を始める前に1年間はお金に苦労しないくらいの資金を貯めておく事が重要です。
▶鍼灸に特化した専門院作りがこれからの時代を生き延びる
鍼灸院開業で成功する人の共通点
開業してもお客さんが来ないからと言って、ベッドに寝転んでいても何も状況は変わりません。
ましてや、YouTubeを見て時間を潰していても状況は悪くなるだけです。
時間がある時に勉強と練習を繰り返すのです。
私は広島市立図書館にある鍼灸関係・栄養学・運動学の本は読み尽くしました。
鍼灸学校時代の勉強なんてほとんど実践の役には立ちません。
ひたすら勉強と練習を繰り返すのです。
地味な作業ですが、これが1年・2年と積み重なると大きな力を発揮します。
開業1年目・2年目は本当にヒマなので、ひたすら勉強を繰り返してください。
▶鍼灸院の求人が無いなら丁稚奉公してでも技術を教えて貰おう
鍼灸院開業で重要な集客の考え方
究極の集客は口コミ一択です。
他の何を頑張るよりも、施術に力を入れましょう。
結果を出せれば面白いようにクチコミが広がります。
しかし、新米鍼灸師さんにそこまでの力は無いと思います。
美容鍼をする方はInstagramを駆使するのが良いでしょうが、当院のような地味な鍼灸院には映える写真がありません。
X(Twitter)が案外良い働きをしてくれます。
うちの場合は早くからホームページに力を入れたため、HPからの新規集客が大きかったですね。
それぞれ得意分野が違うと思いますので、YouTubeでも何でも得意分野で勝負しましょう。
得意疾患を一つ見つけておくのも良いでしょう。
女性疾患に力を入れる・スポーツ障害が得意、何でも良いです。
肩こり・腰痛が得意は止めておきましょう。確実に埋もれてしまいます。
空き時間はひたすら勉強時間
当院は完全予約制にしてあります。
予約優先にしてしまうと、空き時間は全て拘束されてしまいます。
私は空き時間が出来たら図書館で本を借りる事にしていました。
鍼灸に関係のある本をひたすら借りて勉強する日々。
年間300冊は本を読んでいましたからね。
鍼灸学校で習う勉強なんて実地では何の役にも立ちません。
どうして鍼灸が効果があるのか、その場でお客様に回答しなければなりません。
自分なりの言葉で鍼灸の効果を話せますか?
暇な時間をどう過ごすかで、その鍼灸師の真価が現れます。
開業一年目なんて暇な時間ばかりなのだから、ひたすら勉強するかアルバイトをするかの2択です。
私はひたすら勉強したのが幸いしました。
開業に失敗する人はここら辺の方向性を間違っている方が多いように感じます。
鍼灸以外の手技を覚える必要は無い
よくいるのが、鍼灸だけでは食べていけないと思い込み、色々詰め込む方です。
整体もオステオパシーも酸素カプセルもと詰め込む方はたいてい失敗します。
鍼灸だけで出来る事って相当沢山ありますよ。
鍼灸の良さを引き出せてもいないのに、他の手技を習得しようとしてどうするのよ。
まずは鍼とお灸に全振りして勉強と修業を繰り返すのです。
私はほとんど鍼治療しかしないのだけど、相当使い勝手が良いですよ。
鍼灸専門院なんて格好良いじゃありませんか。
私は生涯鍼灸一択です。それでもまだ鍼灸の良さの30%くらいしか引き出せていないのではと思っています。
鍼灸師なのだから、まずは鍼灸の力を信じて学びましょうよ。
うちのホームページを読んで貰ったら、どんな疾患に対応しているか分かると思いますよ。
鍼灸の力を掘り下げてみてください。
まとめ
鍼灸院開業は決して楽ではありません。
しかし、正しい努力を続ければ必ず道は開けます。
・開業初期は収入が無くて当たり前
・運転資金の確保が最重要
・技術と勉強を積み重ねる
・集客は口コミと発信
この4つを徹底すれば、鍼灸院は継続できます。
鍼灸師として生きていく覚悟があるなら、迷わず一歩踏み出してください。









