膝のお皿の辺りに痛みを感じたら
膝のお皿の上下辺りに痛みを感じたら膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)を疑います。別名ジャンパー膝(ジャンパーズニー)とも言われます。
太ももの前側にある大腿四頭筋は膝の皿の中を通って膝の脛骨で腱(腱は骨と骨とを繋ぐ接着剤のようなものだと想像して下さい)となり止まっています。
膝を伸ばす時にはこの筋肉が縮んで脛骨(けいこつ:膝のお皿の下にある骨)を引っ張り上げます(膝関節の伸展)。
この時に強い力が加わり筋肉が痛んで炎症を起こしたものを膝蓋靭帯炎(別名:ジャンパー膝)と言います。
痛みが出る個所は人それぞれで違います。膝の皿辺りに痛みが出る人が多いですが、膝の上側・膝の下側に出る人もいます。
大腿四頭筋は膝の皿の中を通って脛骨粗面(膝下にある脛骨と言う骨の一部)に付着しているので、膝のお皿の上下辺りが痛いと訴え来院されます。
ゆうこん堂では非常に症状を訴える方の多い疾患となります。
心配しなくて大丈夫です、何度か来院して頂ければ痛みは治まります。
◎どんな人が膝蓋靭帯炎になりやすいの?
名前の通りジャンプ競技を行う人がなりやすく、バレーボール・バスケットボール・ハンドボールなど跳躍系の種目の選手がなりやすいとされています。
また、ダッシュなどの急激なストップ&ゴーが多い競技(サッカー・テニス)、長距離ランナーにも多く見られます。
ゆうこん堂のスポーツ障害の中では一番来院の多い疾患であり、中学生や高校生がよくこの症状で来院します。
痛みが出ていない場合であっても大腿四頭筋が張っていない(緊張していない)選手はほぼいません。
四頭筋の中でも大腿直筋は股関節を前に持ち上げる時に(股関節の屈曲)使う補助筋でもあり、非常に使用頻度の高い部位です。
痛みが出ていなくともスポーツ選手であれば必ず刺鍼しておきたい部位です。
ウォーキングやランニング時にも大腿部を持ち上げる、そして足を前に一歩出すときに使う筋肉なので膝蓋靭帯に強い力が加わって炎症を起こし、痛みを誘発します。使い過ぎ(オーバーユース)が主な原因です。
同じような場所の疾患としてオスグッドシュラッター病があります。小学生や中学生の成長痛であるオスグッドシュラッター病との鑑別が必要です。
自分で出来るジャンパーズニーの対処方法
運動量の制限・もしくは休止が必要ですが、当院ではなるべく練習を休むことなく競技を継続していただけるように治療を進めていきます。
太ももの前後のストレッチや大腿四頭筋(太ももの前側)の筋力トレーニングも有効です。
基本的には痛みがある場合には十分に冷やし、痛みが治まってから温めたりストレッチしたりしながら回復を計ります。
ゆうこん堂の膝蓋靭帯炎の鍼灸施術方法
太もも(大腿四頭筋)と膝蓋靭帯の張りを確認しながらの治療となります。
大腿四頭筋は大きな筋肉です。この筋肉全部が弱っている事はありません(筋肉は弱ると固く縮んでしまいます)。
太ももを丁寧に触るとコリコリと固くなっている箇所があるのが素人にも分かると思います。
私は更にそこから弱っている筋線維束を探り鍼を打ちます。文字としては言い表しにくいのですが、コッている場所が塊としてでは無く、ピンポイントで分かると思って下さい。
ピンポイントで捉えた個所に鍼を打つのですが、鍼を打つ深さも角度も人それぞれで変えていきます。身体の大きさや筋肉量でそれぞれ細かく修正しながら鍼を打っていきます。
弱っている箇所に鍼が入ればズシンと言う響きがあります。それが筋肉が緩んで行く証拠、その場である程度の痛みは消失します。
若い子ほど回復が早く、その場で痛みが無くなるのが確認出来るのが針治療の特徴。
小学生・中学生にはかなり細い鍼を使用して刺激を調節しますので、ご安心下さい。
大人になると翌日・翌々日に効果が現れますので、期待してお待ちください。
試合の前日などは施術は禁止です。重ダルい感覚が残ってしまい、本来の動きが出来ません。
試合3日前くらいの調整が一番パフォーマンスを発揮できます。
詳しくはスポーツ障害のページをご確認下さい。
ゆうこん堂の施術は大腿四頭筋の施術のみでは終わりません。
膝下の筋肉の柔軟性が失われている事が多い為、膝下やふくらはぎなども治療部位となります。
腰部の張りも確認していきます。
大切なのは痛みがある部分のみを治療するのでは無く、本人が自覚していない弱っている部分・痛めている部分をいかに見つけていくかだと考えております。
全身治療となるのはその為です。本数は増えますが、練習を再開出来る早道だと考えています。
当日は重ダルさが残りますが、翌日の午後にはダルさが抜け、身体が楽になっているのが実感出来ると思います。
【ゆうこん堂鍼灸院】は広島市・呉市・東広島市からも来院の多い安芸郡海田の痛みや痺れに特化した鍼灸院です。スポーツ障害は非常に多く扱っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
膝の前の痛みジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)は当院にお任せ下さい。