鍼灸師って認知度低いな
久し振りに昔の友人に会うと 「仕事何してるの?」 って話になります。
鍼灸師(しんきゅうし)だとか鍼灸院(はりきゅういん)だとか答えてみるけど全く分かって貰えないので仕方なく
「はりとお灸を使って身体の調子を整えるお仕事だ」と説明すると、
「あぁ、整体師さんね」
と返答されてイラッとする私です。
世間の認知度は 整体師 > 鍼灸師 なのですよね。
分かってはいるのですが、鍼灸師としてはちょっと悔しい。鍼灸の認知度をもっと上げて行かねばと思う瞬間でもあります。
悔し紛れに言いますが、鍼灸師は鍼師と灸師と言う2つの国家資格、整体師は無資格です。鍼灸師になるには3年間学校に行って国家試験に通る必要があるのですよ。
うちのようにHPもブログもfacebookもTwitterもLINEもってやってる鍼灸院はそう多くないようですが、検索してくれる人がいなければ認知度が上がって行かないのも道理。
もう少し認知度を上げてもらう為に営業努力しないといけませんね。
認知度が低いってのは前々から気付いているので何とか対策をと思っているのですが、紹介などでそれなりにお客さんが来てくれて仕事が順調に回っている時には重い腰が上がらないものです。そろそろ本腰上げないとね。
そもそも鍼灸師は何する人ぞ
マッサージ師さんや整体師さんは何をしているのか分かりやすい職業ですよね。マッサージは悪いところを揉みほぐしてくれますし、整体はボキボキやって骨の位置を正しい位置に戻すってイメージが湧きます。
では、鍼灸師さんのイメージはどうなのでしょう。一般的な皆さんのイメージとしてテレビや雑誌で見る
・「身体中に鍼を刺しっぱなしにしてツボを刺激して不調を治す人」
・「脈を診て悪い所を探して治す人」
・「腰痛とか肩こりのツボがあって、そこに鍼やお灸をして治す人」
と言う印象でしょうか。
テレビや雑誌で見る鍼灸施術って大体そんな感じですよね。そもそも「しんきゅうし」って言葉自体をご存じない方も多いかも。
確かに多くの鍼灸院が上記のような施術をしていますが、それは沢山ある施術方法の一つにしか過ぎません。
当院の鍼灸治療の実際
・当院では鍼は刺しっぱなしにしません。1回1回抜いては刺しての繰り返しなので、身体の中に入っている針は常に1本だけ
・脈診(脈を診て悪い所を判断する)はしません。その代りに身体中を触って筋肉の固さで悪いところを判断します
・当院ではほとんどツボを重視しません。当院で重要なのは筋肉です。筋肉が疲労により弱って固くなると痛みや痺れを引き起こします。悪い部分を探してピンポイントで施術をしていきます
マッサージで揉んだり鍼を刺したりすると固く縮こまっている筋肉がフッと緩みます。
筋肉の中にも沢山の毛細血管が通っていて血液の行き渡しを行っています。筋肉が固くなると毛細血管は潰れ血流が悪くなります。
マッサージをして筋肉を緩めると、毛細血管にも血液が行き始め身体にとって大事な酸素や栄養を与え、帰りには老廃物を持ち帰ってくれます。つまり、
筋肉を緩めて血液循環を良くすることが当院で一番重要視している事なのです。
身体の交通整理人
なので私は「血流改善仕事人」と呼ばれているのです。
当院では沢山の運動選手がいらっしゃいます。運動中の痛みは骨に異常が無い限り、筋肉や靭帯・腱が引っ張られての痛みの場合がほとんどです。
だから運動選手の施術はお手の物。痺れも筋肉が大いに関係しているので腕や足の痺れ、坐骨神経痛も鍼灸適応症。
頭痛や眼精疲労も筋肉が関係します。不妊や逆子も「血流改善仕事人」にお任せあれ。そう考えると、鍼灸で出来る事って意外に多いと思いませんか。
肩凝りや腰痛・膝の痛みなどは沢山ある適応症のほんの一つに過ぎないのですよ。
鍼灸の適応疾患として認められた症状だけでも沢山あるのです(鍼灸適応症)。
お悩みの症状を前にどうしたら良いのか悩む前に、鍼灸院に問い合わせてみるのが得策だと思いますよ。
鍼灸師には得意疾患がある
何でも治せる素晴らしい鍼灸師も中にはいますが、多くが得意疾患があると考えてください。
当院は運動器系・神経系・婦人科系疾患は得意ですが、循環器系疾患についてはほぼやっていません。
自分の心房細動(不整脈)を治すことも出来ないのに、お客さんの循環器系なんて診てたらバチが当たります。
何でも治せるなんて言ってたら、何度来院しても症状が改善されない不幸な出会いを呼んでしまいます。
なるべく不幸な出会いは避け、お互いの得になるような出会いをしたいものです。
人間にも色んなタイプの人間がいるように、鍼灸師も色々なタイプがいます。自分に合った治療家を見つけたいものですね。
このブログとホームページをよく読んで、私の事を気に入れば一度来院してみて下さい。
相性がありますので無理強いはしませんよ。お互いハッピーになれるよう、全力でお答えしたいと思います。